出来る限り手を掛ける。
これだけを貫ける師匠や仲間が浪江にはいるんです。
渡瀬正教さん・恵美さん 花き栽培
農業は小さい頃からの夢でした。緑が少ない都会で育ったので、一面の花畑っていうのが自分で作れるなんて思ってもみなかったので、移住した際に花農家になれることがすごく嬉しくて。品質に関しては、もう文句なしのものが出来ていると思います。自分達の花が市場で高値で売れた時、やっぱり認めてもらった!という実感があります。また「綺麗ね!」って直接声を掛けてくださる時が特に嬉しいですね。
自分達の場合は、メインのトルコギキョウを3ヶ月に渡って出荷します。そのトルコギキョウが終わった後に、冬作として金魚草をやっています。本当に1日、目を離すだけでもう劇的に変わってしまいます。(花の管理は)そんなに甘くはないだろうな…とは思っていたんですけど、想像以上ではありました。今は臨機応変の毎日で、二人でやりきれる限界みたいなのを実感したので、これからは出来る範囲で収入も分散させつつ、栽培も分散させようっていう方向になりつつあります。
風を読みながら、ハウスの開け閉めをして風の変化に細かく対応するっていうのが、良い花に繋がっていくのかなって思います。温度を花にとって一番ベストな状態にもっていくっていうのが、とても重要なんですよ。
収入は年2回ですね。トルコギキョウが一番大きな収入源です。花の生き生きとした新鮮さや色を特に大切に、他の種類の花にも挑戦していきたいと思っています。出来る限り手を掛けて良い花を作っていきたいです。
花の品質が良くなれば単価も上がるでしょう。販売先を増やしていくっていうのもこれからの課題で、より多くの方に買っていただくことで、自分達のやり甲斐にも繋がるのかなって思います。
浪江町はすぐ近くに海も山もあって最高ですよ。浪江町独自の補助金というのがいくつもありますので、どれが使えるのかっていうのを役場と相談して、使えるものはその条件なんかを把握しておいた方が良いと思います。慣れて収入を沢山取れるようになるまで、やっぱり何年かかかりますから、資金だけはよく計算して来た方が良いと思いますね。
栽培の方法とか手順とかは研修で師匠にも教えてもらえますし、それぞれの花農家に色々な思いなどを聞いて回ってみるのが良いと思いますね。それでイケると思ったらやってみたら良いと思います。今まで全く経験がないことですから、とにかくやってみるしかないですね!