日々ハウスへ通勤
経営は苦手だけど自分で育み販売する就農の多様性。

吉田実和さん イチゴ栽培

農業をはじめた理由とやりがいについて

最初は酪農の仕事がしたいと思って八ヶ岳(長野県)の農業学校に行ったんですが、そこでオリエンテーションの時に野菜の栽培などに関わる機会があって、特に果物の栽培に興味を持ちました。自分の中でやったことのない仕事に就きたくて、どこかで果物できるところはないかなって探し始めたのがきっかけです。自分で植えた苗がだんだん大きくなって、実がなってくる。それに自分で値段をつけて販売して、お客様から「このイチゴ美味しい!」とか「また食べたい」って直に言ってもらえるのが、やっぱり自分の中でのやりがいなのかなって思います。自分のイチゴを求めてくれている人がいるって思うと本当に嬉しいですね。

イチゴ栽培1年間のスケジュール

冬はイチゴ、夏はブドウの作業をしています。5月から11月、12月までブドウの作業があって、イチゴは11月、12月から始まって5月くらいまで作業があるって感じですね。出荷時期は午前中は作業して、午後からは収穫してパック詰めして、翌朝に出荷するというのが基本的な流 れです。土日が基本的に休日になります。

収入についてと今後の目標

正社員として働いているので、毎月給料をいただきながらイチゴ、ブドウ栽培に携わっています。自分のタイプ的に独立して自営で農業をする、というよりは今の雇用就農のような形で農業を続けられるのが個人的に理想だと思ってます。
今後の目標としては衛生管理責任者の資格をとって、ドライフルーツなどの加工品などを作っていきたいです。

新規就農者へのアドバイスと浪江町について

農業に携わる仕事に就くにあたって、私の場合は学費が免除される新規就農向けの支援事業も活用して農業学校に通い勉強をしました。
浪江町に移住して5年になりますが、きっかけは完全に母ですね。何か復興の役に立ちたいという気持ちから、ご縁があって浪江町を知って、私も一緒に浪江町を周ったんです。その時、町民の皆さんがすごいアットホームで本当に温かいなって思って。それが浪江町で就職先を探そうと思ったきっかけになりました。それまでは埼玉に住んでいたので、比べればお店なんかは少ないですけど、不便と感じたことはあまりないですね。あと、気候がとても良いなって思ってます。
夏も涼しかったりとか、雪は降りますけど積もったりすることはなくて、農業にもすごく良いと思います。人も温かくてとても住みやすい町だって思いますから、是非ここで就農を考えてみても良いんじゃないでしょうか。